更年期とはどういう時?

女性ホルモンの分泌変動グラフ

更年期とは、上記のグラフのように女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少してホルモンバランスが乱れることで自律神経の調整も乱れ体に様々な不調という障害が起きる時期です。
なぜそういう混乱が起きるのかというと、女性ホルモンが減少して卵巣の働きがゆっくりと衰えているのに、脳が女性ホルモンの分泌を促すことで卵巣が応えられないため、脳がパニックを起こすからです。そして自律神経の乱れから体にさまざまな不調(更年期障害)が生じるのです。

この期間を更年期と言い、更年期障害としてホットフラッシュと言われるほてりやのぼせ、また冷えや様々な身体的不調やイライラや、うつなどの精神的不調が現れます。

たんぽぽたんぽぽ

更年期の真っただ中にいらっしゃる方は、大変お辛いと思います。更年期には必ず終わりがあります。必ず出口はありますので、希望をもって今を乗り越えてくださいね。

更年期は何歳?

更年期は、狭義では45から55歳、広義では40から65歳です。(60代前半でも更年期の方がいらっしゃいます)
個人差が大きく何歳から更年期障害が始まるとは一概には言えません。

若年性更年期障害

若年性更年期障害といって、20代、30代の女性でも生理不順になったり、月経が亡くなって、更年期障害と同じような症状を訴える人が増えています。

漢方の世界では、女性は7の倍数の年齢(例えば28歳、35歳、42歳・・・)で体調が大きく変化していくと言われています。これにあたる時に、いわゆる更年期障害、若年性更年期障害というものが起きやすいと言われています。

更年期はどうして起こるの?

  • 卵巣機能の低下によるホルモンバランスの乱れと自律神経の乱れ
  • ライフステージの変化(子どもの思春期、成長、巣立ち「空の巣症候群」、夫婦関係、夫の定年、介護…)
  • ストレスや本人の気質や体質

更年期は「なんだか不調、変…」という表現がピッタシ!

女性ホルモンと自律神経の乱れだけでなく、様々な要因が入り乱れて複雑な症状がでます。

    ・ストレスや性格など精神的なものにも左右されやすい
    ・人によって重かったり軽かったり、個人差が大きい
    いくつもの症状が重なってあらわれることがある
    日によっては違う症状があらわれることがある

更年期の症状は?

更年期の様々な症状

    ・ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ、汗)
    ・イライラ、ヒステリック
    ・太る
    ・倦怠感、疲労感
    ・めまい、頭痛、耳鳴り
    ・動悸、息切れ、吐き気
    ・冷え
    ・生理不順
    ・肩こり、腰痛
    ・頻尿、尿漏れ
    ・不眠
    ・鬱症状

どの症状も大きな悩みですが、特に次の2点が不可解で悩ましいものです。

ホットフラッシュとは

ホットフラッシュ突然カッーっと体がほてってきて、大量の汗が噴き出てきます。これをホットフラッシュと呼びます。人と話している時や、朝目覚めた時など、周りの環境や自分の意識とは関係なく、前触れもなく突然起こります。いつホットフラッシュが起きるかという不安もさらにストレスとなってしまいます。

更年期うつとは

更年期うつ女性は家族を根底で支えているので、先ににあげたライフスタイルの変化(子どもの思春期、成長、巣立ち「空の巣症候群」、夫婦関係、夫の定年、介護…)が大きく心に影響を与えます。その上自らの体の老化を意識したり、老後の生活への不安を感じたりで、自律神経のバランスが大きく崩れ「更年期うつ病」になりやすいです。
更年期は様々な症状が現れるので、更年期うつに気づきにくいところもありますが、心の変調を感じたら気軽に婦人科や心療内科、精神科に相談してみることをおススメします。
「年齢のせいだから、そのうち良くなるだろう」とほっておいたら、更年期うつで自殺に至ってしまう場合もあり、軽んじられない深刻な問題です。病院では抗うつ剤など精神系のお薬を処方されたり、カウンセリングもあります。

チェックポイント更年期の症状の全てが更年期障害によるものとは断定できません。実際は他の病気だったということもあります。異常を感じた場合は専門医の受診をおすすめします。特に不正出血などははやめの婦人科受診をおススメします。

更年期障害の診断は?

血液検査で血液中のホルモン量を測定し、更年期に見られるホルモンの変化があるかどうかか判断できます。

    E2検査…エストラジオール値を測定することによって、卵巣機能の状態が把握でき、閉経に向かっている更年期か閉経しているのか判断できます。
    FSH検査…卵胞刺激ホルモンは卵巣が十分なエストロゲンを分泌できていないと高い値を示します。閉経後は急激な高い値になります。
    LH検査…黄体形成ホルモンは卵巣などの機能低下に伴い急激に上昇します

LHとFSHがともに高い場合は、更年期であることが考えられます。

通常更年期に該当する年齢で、診察や検査の結果更年期症状と同じ症状を示す別の病気がなく、訴えが心身両面にわたり、多彩かつ複雑である場合に更年期と診断されます。

「更年期障害」と「更年期症状」の呼び方の使い分け

更年期に起こる症状について、かつてはすべてを「更年期障害」と呼んでいましたが、最近は普段の生活に差し障りがでるほどの重い症状のみを「更年期障害」と呼び、治療の必要のない軽い症状は「更年期症状」と呼んで区別することもあるようです。

更年期障害を軽くするには?

1.病院で治療する

基本的には産婦人科を受診しますが、心に関する症状の場合は心療内科や精神科を受診します。

    ・婦人科でホルモン補充療法「HRT」や低用量ピルを受ける。
    ・漢方薬を処方してもらう。
    ・自律神経調整薬や抗うつ薬、カウンセリング等を受ける

2.サプリメント等で補う

治療を受けるほどでもないという方はサプリメントなどで対処する方法があります。

更年期を緩和してくれる成分

・プラセンタ・大豆イソフラボン・高麗人参・ローヤルゼリー・エクオール・マカなど

全般に女性ホルモンのバランスの乱れを整え、さらに自律神経の乱れまで整える効能をもつサプリメントです。

3.生活を見直す

・運動の習慣を身につける。
  有酸素運動(ウォーキング、軽いエアロビクス、水泳(水中歩行)太極拳…)をとりいれることがおススメです。
・食生活、生活習慣を見直す更年期を迎える前の40代の方に特におススメ!
「栄養バランスのいい食生活を送っている女性は更年期の症状が軽い」という調査もあります。

更年期を少しでも楽に過ごすために

前向きに過ごす女性
・あるがままの自分を受け入れる
・新しいことにチャレンジする
・おしゃれをする
・睡眠を大切にする
・バランスのとれた食事を3食きちんと食べる
・友だちを大切にする
・家族との関係を大切にする
・あきらめない
・気持ちを明るく過ごす
・自分の考え方を変える 完璧主義をやめて手抜きも 気晴らし方法をもつ、クヨクヨしない、こんな時期だと開き直る…
今までの自分を見つめ直し、まず自分大切にし、生きがいのある生き方を選択していくターニングポイントです!

千差万別で複雑なのが更年期の特徴

一人ひとり症状が違う

一人ひとり症状が様々に違います。自分の中だけでも把握できないほどの症状が出たり、また日や時間帯によって違ったり、把握しきれません。

一人ひとり期間が違う

症状に悩まされる期間も短い人は数か月だったり、長い人は5年以上だったり、一概に何年続くとは言えません。

一人ひとり対処法が違う

一人ひとり症状が様々なので、一概に「これが合います」とは言えません。
あの人に良かったからと自分もやってみても、何ら効果が無いこともります。
自分の症状に合った効果的なものを試しながら選んでいく必要があります。

更年期障害には必ず終わりがきます!あきらめないでください。
精神的に鬱に傾いてしまったら、前向きにとらえられないことも本当のところですが、その鬱からも抜け出せます!

女性外来利用もおすすめ

女性外来

女性外来とは?

女性のための女性専用の外来です。(女医が中心ですが男性医の病院もあります)
女性のからだの悩みは、なかなか人に相談しにくいものなので、女性の心と体をトータルに診る女性外来が、全国各地で増えてきています。女性特有の病気に特化しているわけでもありません。体調がすぐれないのに、どの科に行ったら良いかわからないという場合など女性外来がおすすめです。総合的に診察してもらえ、必要な場合は紹介状を書いてもらえます。
女性外来は、女性が気持ちよく利用できるように、設備なども女性にやさしく配慮されているのが特徴です。
しかし女性外来は人気があって、なかなか予約がとりづらいというマイナス面も病院によってはあります。

「更年期外来」という窓口を用意している病院も多くあります。

更年期はおしゃれをしよう

おしゃれ
更年期は気持ちがふさぎ体調も悪いため、「自分のことにはかまっていられない」とおしゃれから遠ざかってしまいがちですが、辛い状況だからこそ、おしゃれに目を向けましょう。
自分がキレイになることで、自分自身が一番励まされます。美容面でも年齢相応の老化現象があらわれてきますが、「アンチエイジング」で、キレイを目指しながら過ごすことで、キレイがついてきます。

更年期に負けない!いつまでもキレイ