更年期に輝いている女性

恋は女性ホルモンの分泌を良くする?

質問者質問者

「女性ホルモンを増やすためには恋をしましょう」と言いますが、本当ですか?


女医女医

ご主人と女性であることを意識しながら仲良く、まるで恋人同士のように過ごすことは、女性ホルモンの分泌も増えて良いことです。しかし…

更年期は無理な恋はダメ!

統計的にご主人と良い関係を保てている女性は更年期障害が重くならないと言われています。それは夫婦の関係だけでなく、精神的なつながりによるところも大きいです。更年期の不調をも夫婦で分かち合えるような関係が理想です。
しかしそのような良い関係がもてているご夫婦はマレです。

「恋をしよう」と思っても、更年期の女性は長年見る目も培われていますから、そう簡単に恋には落ちません。冷めた気持ちを持ちながら無理やり誰かを好きになろうとしたり、不倫などの後ろめたい恋に走ったりすると、大変ストレスをともないます。そういうストレスフルな恋は、正常な女性ホルモンの分泌をかえって妨げてしまいます。

純粋に好きな人と会った時のドキドキ感があれば、脳の視床下部が刺激を受けて、脳下垂体から性腺刺激ホルモンが分泌され、卵巣から女性ホルモンが分泌されます。
でも、そこに何らかのストレスが伴うと、脳下垂体からの指令がうまく伝えられず、かえって女性ホルモンが正常に分泌がされにくくなってバランスがくずれてしまいます。

「恋をすれば更年期が楽になる?」という発想自体が間違っています。恋というものは、しようと思ってするのではなく、自然な流れの中で恋をするものです。
「女性ホルモンのために」という下心をもって、あえてご主人と仲良くしようとするなら、うまくいくこともあるかもしれませんが、かえってストレスとなってしまう場合の方が多いかもしれません。

更年期は本当に好きなこと、本当に好きな趣味をもつ

ある程度の年齢を重ねてきて、友だちや仕事仲間、知人、親戚など、様々な人間関係が出来上がっていると思います。その関係のお付き合いで、飲み会やカラオケや旅行などに行って心から楽しめたなら、女性ホルモンの分泌とバランスに良い影響があります。しかしいやいやのお付き合いで、楽しいはずの行動をしても反対になってしまいます。好きなこと、自分の心を優先しましょう。

「好きな趣味を持たなきゃあ」と趣味をつくっても、それが本当に自分が心から没頭できるものであれば、女性ホルモンの分泌とバランスに良い働きになりますが、あえて持たなきゃあという義務感のもとの趣味で負担に感じるようなものなら他のものをさがしましょう。趣味は没頭して、心から楽しめ満足できるものでないと本当の趣味ではありません。

SNSもはじめは好きではじめたはずなのに、義務のようになって負担になっている方も多いようです。投稿を義務的に感じながら趣味や食べ歩きなどをしても、それはもはや趣味ではなく、ストレスであり、女性ホルモンの分泌を妨げてしまいます。
体と心はとても正直なのです。更年期はその正直な自分に向き合う時です。

更年期は頑張り過ぎない

日本人はまじめで、自己肯定感が低いので、いつも「もっと頑張らなきゃぁ!」と思い続けています。家事も仕事も自分がキレイでいることも「まだまだダメ」、「もっともっと」と思いがちです。

頑張り続けることは若い時には原動力となっていいのですが、ずっとこの「もっと頑張らなきゃぁ!」という思考習慣を続けていると、更年期のエネルギーが下がり気味の時は、大きなストレスとなってしまいます。女性ホルモンの分泌を妨げてしまいます。
今まで頑張ってきた自分をみとめ、できている部分をほめてあげましょう。自己肯定感を高めることで、心は落ち着いて、自然な女性ホルモンの分泌を促すことができます。

更年期は自分の心を大切にする

今まで○○年、本当に頑張ってきたと思いませんか?
更年期というブラックボックスに入った今、自分の心を見つめなおしてみましょう。
そして自分の本当の心を大切にしてあげましょう。

更年期は自分の本当の心と今まで自分で作ってきた虚像との距離を縮め、合わせなおす時とも言えます。
本当の自分の心が、「本当の私に気づいて!」と、思春期の子どもの心が荒れるように、自分の中で反乱を起こしているのかもしれません。

女医女医

本当の自分の心を満たし、安定させてあげましょう。そうすれば女性ホルモンのバランスは自然に整っていき、自律神経の乱れも緩和し、楽になることができるでしょう。