骨粗しょう症女性

質問者質問者

先日横になっている私の所に猫がジャンプしてきました。肋骨あたりが激しい刺すような激痛で、しばらく起き上がれませんでした。息をしても痛い中、病院に行くと左肋骨2本にヒビが入っているとのことでした。
「あなたの骨はスカスカですよ。これから更年期を迎えてさらに骨量は減少するので、今のうちにちゃんと増やしておかないと、老後は寝たきりになってしまいますよ。」と言われました。骨粗しょう症も更年期障害ですか?


女医女医

骨粗しょう症とは「全身の骨が薄くなって弱くなり、骨折を起こしやすい状態」のことを言います。骨にスが入ってもろくなる状態です。骨粗そう症は更年期障害というより更年期以降の女性に多く見られるものです。女性ホルモンのエストロゲンは骨が壊れるのを防ぎ、骨芽細胞の働きを活発にして、骨の中のカルシウムを蓄える作用があります。そのエストロゲンが更年期以降は急激に減少するため、骨が壊れ骨粗鬆症になりやすくなるのです。


質問者質問者

具体的にどんな骨粗鬆症対策をすればいいのですか?

女医女医

骨を強くするためには欠かせない3つの栄養素があります。「カルシウム」「ビタミンD」「ビタミンK₂」。この3つの栄養素から成り立つ“骨のゴールデン・トライアングル”を積極的に摂ることが骨粗しょう症の対策の1つです。

「カルシウム」は、牛乳や小魚、豆腐などに多く含まれ、骨の材料となります。「カルシウム」は、意識して摂取している方も多いでしょう。カルシウムを一日の目安として800mg摂取しましょう、骨はカルシウムの貯蔵庫です、足りなくなると骨の中のカルシウムが血液中に溶け出します。
「ビタミンD」はサンマ、鮭、鰯の丸干し、あんこう肝、カツオ、きくらげ、干ししいたけなどに多く含まれています。血中の「ビタミンD」濃度が高まると、腸管での「カルシウム」の吸収も増加します。
「ビタミンD」は、日光を浴びることでもつくられるので、規則的な生活を送って日光浴をしっかりすることも、「ビタミンD」を体内に効果的に増やす方法の1つです。
「ビタミンK₂」は主に納豆やチーズに多く含まれ、たんぱく質の「オステオカルシン」の活性化にはたらき、カルシウムと結合することで骨を形成するのに役立つ栄養素です。
「ビタミンK」の摂取が多いと骨折率が1/2になるというデータもあります。「ビタミンK」のうち「ビタミンK₂」は栄養状態をより長く維持できるといわれています。納豆にはビタミンKが豊富で1日のビタミンK所要量の目安を1パックで摂れます。緑色野菜もビタミンKが豊富です。

強い骨作りには「カルシウム」のはたらきをパワーアップさせる「ビタミンD」と「ビタミンK₂」も意識して摂りいれましょう。

運動も大切です。ウォーキングが最も効果的です。身体にあまり負荷のかからない運動を、少しの時間でも毎日続けることが大切です。

将来の自分のために今から「カルシウム」「ビタミンD」「ビタミンK₂」の“骨のゴールデン・トライアングル”を意識して、毎日歩くことも大切にして、骨を強くする習慣を身につけたいですね。[/char]

質問者質問者

骨粗鬆症の検査を受けるように言われました、どのような検査をするのですか?


女医女医

骨粗鬆症の検査にはいくつか種類がありますが、一般的に行われているのは「骨密度」の検査です。
骨密度とは、骨の強さを判定するための尺度の1つです。骨密度は、骨粗しょう症診断の際に必ず測定します。骨折のリスクを判定するのに役立ちます。骨密度の測定は、手首やかかとの骨で行う方法もあります。
測定方法には次のものがあります。


●レントゲン検査
主に背骨(胸椎や腰椎)のX線写真を撮り、骨折や変形の有無、骨がスカスカになる「骨粗しょう化」の有無を確認します。
骨粗しょう症による骨折の診断では、X線検査を行います。
背骨(椎体)のX線検査によって、「いつのまにか骨折」などの脆弱性骨折の有無が確認できます。
●二重X線吸収法(DXA法)
骨に2種類のX線を当てて、骨を通過できなかったX線の量から骨密度を測定する方法で、信頼度が高いといわれています。
●RA法(MD法)
アルミニウム板と手のひらをレントゲン撮影して、画像の濃淡で骨密度を算出する方法です。精度は低いものの、どの病院でも短時間で測定できます。
●定量的CT測定法(QCT法)
X線CT装置を使った測定法です。海綿骨と皮質骨という骨の構造に分けて骨密度を測定できます。
●定量的超音波測定法
かかとの骨に超音波を当てて測定します。X線を使わないので、妊婦さんでも検査が可能です。
●骨代謝マーカー検査
骨代謝マーカーという検査により、骨の新陳代謝の速度を知ることができます。骨代謝マーカーは血液検査、尿検査によって測定されます。骨吸収を示す骨代謝マーカーの高い人は骨密度の低下速度が速いことから、骨密度の値にかかわらず骨折の危険性が高くなっています。

骨密度の判断値
骨密度の判断値は、成人(20~44歳)の平均値をもとにして、基準の80%以上が正常、基準の70~80%が骨量減少(要注意)、70%未満が骨粗しょう症という分類になっています。
50歳を過ぎたら女性は定期的に骨密度測定をしましょう!

自治体の骨粗鬆症検診もあります
現在国が行っている公的な検診は、40、50、55、60、65、70歳の女性を対象にした節目検診があります。保健センターや保健所、指定医療機関で受けることができます。多くの市町村では独自の骨粗鬆症対策を行っています。
骨粗鬆症検診内容
生活習慣や食事内容を書き込む問診表の提出と、測定機器による骨量検査を主に行います。検査の結果は、後日通知が届きます。

高齢で寝たきりになっている方は大腿骨骨折などの骨折が原因の方が多いです。骨折しない体づくりを目指しましょう。定期的に検査をすることで、骨粗鬆症対策の意識を高めていけます。