更年期うつ

更年期うつの奥さんへの対応の仕方

夫

妻がうつ状態です。どのように対処したらいいでしょうか?


女医女医

うつ状態の人は疲れ切っているので、まず休めるようにいたわってあげることが大切です。励ましは「がんばれない自分」を意識させてしまう結果になるので逆効果になってしまいます。奥さんの話を批判したり反論したりすることも禁物です。

うつ状態の人は励ましの言葉によって、かえって自分をせめてしまう

更年期うつなど、うつ状態やうつ病は、そうなりやすい性格があります。
きまじめで責任感が強いタイプの人や、何事も完璧にこなそうとする完璧主義のタイプの人、いつまでも自分の失敗にこだわってしまう、どちらかというと几帳面でまじめな性格の人がなりやすいです。

奥さんの変化に注意して早めにサポートを

こういう方は、自分のすることについてもきちんとやりとげようとします。いい加減に終わらせたり、目標が達成できないのにやめてしまったりすると、自分をせめてしまいます。
そして「自分はダメな人間なんだ」と思うことで、余計にうつ状態を悪化させる、という悪循環におちいってしまいます。
うつ状態の人にとっては、すでに追いつめられているのに、他人からも「何をやってるんだ」「ダメじゃないか」などとせめられると、ますます落ち込んでしまいます。
さらに「もっとしっかりしなさい」「もっとがんばって!」などと励ますと、うつ状態の人は「しっかりやれない自分」や「がん
ばれない自分」を余計に強く意識してしまい、「自分はやっぱりダメな人間なんだ」と感じてしまいます。
この心理が強くなると、「自分は役に立だない存在」「生きていないほうがいい」と自らの体を傷つけたり、自殺を図ることもあります。
早めの手当てが必要です。お化粧や身だしなみに気をつかわなくなったり、無口になったり引きこもりがちになったら要注意です。

気分を晴らしてもらおうと食事やカラオケに誘ったりするのも逆効果です。うつ状態の人は、「みんなと楽しく騒ぐ」こともできないほど心身ともに疲れきっています。

ゆっくりと休める環境づくりを

大切なのは、ゆっくりと休ませてあげて、疲れた心をいたわってあげることです。
「今までがんばってきたから、今は休む時だから、何も心配しないで、ゆっくり休んで」と、休む時であることを肯定してあげてください。
そして仕事や家事の心配をしないで、ゆっくり休めるよう家族で環境を整えてあげましょう。
買い物や家事を代わって、ゆっくり寝ていられるように、家族にできることはたくさんあります。
好きなことやくつろげることもさせてあげてください。

そのまま受容する

また奥さんの話を批判したり反論したりするのは禁物です。話すことでたまっているストレスを発散したいのです。最後まで話をよく聞いて、奥さんそのままを受け入れてあげましょう。

うつ状態の人の話を聞く時は、うなづきながら、「つらいね」とか、「今は安心して休んで」「ゆっくり休めばよくなりますよ」といった言葉をかけてあげてください。

心療内科やカウンセラーなど専門家に相談するのも大切です。
うつ状態の人の苦しみに理解と共感を持って、本人の心の負担にならない程度に、注意しながらサポートしてあげてください。