くつろぐ女性私は46歳の時の突然の更年期の症状の到来にあわてました。今でもはっきりと覚えていますが、更年期の不調の第一歩は、写真を撮っていた時でした。

カメラを握っている手に汗が噴き出してきました。ケースが手からはがれないくらいベッタリくっつき、コナゴナになりそうでビックリしました。「一体これは何?」というほどの手汗の多さでした。
そのあとから、額、わきの下、ひざのうしろ、陰部などに、流れるほどの多量の汗をかくようになりました。多量の汗で、ベルトを締めていたお腹のあたりがただれて、皮膚科にお薬をもらいにいく程でした。手汗で仕事の書類が濡れてしまうことも恥ずかしかったです。

次には歯科医にかかった時に、治療のために軽い麻酔をかけると、体が浮いたような気分になり、「ドキドキ」と動悸がして、どっと汗が噴き出ました。自分がどうかなってしまいそうで、恐怖を感じました。
その後からは、耳鳴りがしたり、突然動悸がしたり、皮膚もさらに過敏になって、シャンプーなどにもかぶれてしまい、皮膚はかさかさで、全身の不調を感じるようになりました。
突然泣きたくなったり、落ち込みやすくなり、少しの変化にパニックになりそうなほど焦ったりなど、精神状態までおかしくなったので、心療内科に相談に行きました。安定剤と軽い抗うつ薬を処方されましたが、薬を飲むと気分が悪くなるので、1週間も飲み続けることができませんでした。
立ち仕事なので腰も痛くなって、立っていることが苦痛なほど痛くなったので、整形外科にも通院しました。
あらゆる症状に対して、自分にできることはいろいろと試してみましたが、症状はまったく改善しませんでした。

そうしているうちに、「更年期だ」と自覚し、婦人科に行きました。軽いホルモン剤(エストリール)を服用しましたが、症状はあまり改善しませんでした。1年続けましたが変わりないので、プレマリンとプロペラを飲む本格的なホルモン補充療法に切り替えました。
すると、プロペラを飲むことで、出血するのですが、副作用で顔がむくんでムーンフェイスになってしまいました。
そんな副作用まで出る薬を飲むことに抵抗を感じました。元々薬には頼りたくなかったので、服用を先生に相談してやめました。
そして市販のサプリなどを試しながら飲んでみました。自分にあうものに巡り合えて、何とか症状とつきあえるようになり、つきあえるようになったと思えるようになってから、症状も気持ちも軽くなっていきました。

今から考えると、心の状態に症状は比例していたように思います。症状が出始めたと時は、仕事でも大変ストレスを抱え、家庭でも息子が大学浪人をしていて、勝手にいろいろと心配していました。
夫もその頃仕事が大変忙しく、二人で話す時間がありませんでした。

その後、私が様々な辛い症状を抱えている姿をみて、夫は私のことを少しずつわかってくれ、心配してくれるようになり、弱音をはけるようになりました。
友だちや同僚に悩んでいる症状を話すようになって、きいてもらいながら、吐き出すことで、楽になっていきました。
聞いてくれる人がいる、話せる相手がいる、わかってくれる人がいることで、どれだけ楽になれるかを実感しました。

そしてはじめは症状がでるたびに、「困ったことだ」とあわてふめいていましたが、「更年期」ってこんなものと、受け入れていくようになって、症状が軽くなっていきました。

私の周りに「更年期真っ只中」の人がいたら、できるだけ話を聞いてあげるようにして、気持ちが楽になったらいいなと思っています。
「更年期」は、誰もが通る道です。そのことに対して反発してはいけないと思います。閉経したことは少し寂しい気もしますが、これも通る道として、素直に受け止め、みんなで共有していくことが大切だと思っています。
なかなか改善しない「更年期」の症状に悩んでいたら、誰かに話を吐き出してみてください。身近に誰もいなかったら、婦人科や心療内科の先生にでも。苦しいつらい思いを自分の中にためこまず吐き出すことができたら、少しでも楽になれるはずです。