HRTで楽になった女性私は小さな喫茶店を経営している47歳です。

私の更年期の症状は突然やってきました。お店でお客様と話をしている時です。急にカッーと熱くなり、顔から汗が噴き出すように流れました。もう話の内容など上の空で、急いで店の奥に行って、汗をふきました。すると今度はスッーと冷えて、手足が冷たくなりました。そんなことを1日のうちに何度も繰り返しながら、何日も過ぎていました。
すると今度は、ドキドキする動悸も出るようになりました。だんだん回数が多くなり、激しくなりました。
ある日あまりに激しい動機が続いて止まらないので、「このまま心臓の病気で死ぬのではないか」と思いながら、店の中でしゃがみこんで動けなくなりました。

救急車で病院に運ばれ、心電図、エコー、MRIなどの検査を受けましたが、「異常なし」とのこと。
しかし相変わらず、突然汗が噴き出たり、動悸も続いていました。
汗のためにお化粧も落ちてしまうし、いつ動悸が襲ってくるかも不安で、お客さんの前に立てない、と思いましたが、お店を休みにするわけにもいかず、手伝ってくれるパートさんを頼りに、お店を続けていました。
そのうち段々と食べ物の味がわからなくなり、胃腸の調子が悪くて、食欲もなく、げっそりやせてしまいました。気持ちも落ち込むようになりました。

内科に行って胃腸薬をもらい、何とか乗り切ろうとしましたが、体調は悪くなるばかりでした。
心療内科に行って、精神安定剤や漢方薬が処方され飲んでみましたが、一向によくなりませんでした。

更年期を終えた友人の紹介で婦人科に行きました。典型的な更年期障害の症状だと言われて、HRT(ホルモン補充療法)をはじめました。すると飲み始めた2日めから、発汗も動悸も症状は出ても軽くて、スッーとおさまりました。
1週間たつと、ほとんど症状がでなくなり、それまで「いつ症状がでるだろう」という不安感でいっぱいだったのに、自分に自信がもてるようになり、気持ちも楽になりました。

それまで飲んでいた胃腸薬や精神安定剤は必要なくなりました。
はじめから婦人科に行って、相談していればよかったと思いました。
しかし症状の真っただ中では、「病気」としか思えず、「更年期」ということが思いつきませんでした。

私の体はHRTが、とてもあっていたようです。
HRTもいろいろと種類がありますが、私は「プレマリン」を1日2錠飲んでいます。黄体ホルモンはプロペラを1カ月のうち12日間服用しています。プロペラを飲み終わって2日ほどしたら、生理のような出血があります。薬を飲むことで出血をコントロールできるのは助かっています。しばらくHRTを続けていく予定です。

女医女医


黄体ホルモンを飲むのは、子宮内膜の掃除をするためです。女性ホルモンを投与することで、子宮内膜が厚くなるので、子宮がんにかからないように、予防のために定期的に黄体ホルモンを飲んで、出血をおこすのです。
子宮が無い方はその必要がありません。
プレマリンは女性ホルモンのエストロゲンの量が多いため、この処置が必要なのです。
「エストリール」という弱いホルモン剤では、黄体ホルモンを飲んで出血を起こす必要はありません。

「プレマリン」は服用薬ですが、皮膚に貼るタイプの「エストラーナ」「エストラダーム」皮膚に塗るタイプの「ル・エストロジェル」「ディビゲル」などもあります。これらも出血を起こすことが必要になります。