気持ちの持ち方を楽にしている知子さんのイメージ画像
知子さんの更年期体験談私は娘と夫との3人暮らしです。娘とは仲が良いほうだと思いますが、衝突してしまうことも多いです。顔を合わせれば口喧嘩といった感じでした。ある日
「お母さん、なんだかヘンよ。いつも怒っているみたい」
と娘に言われ
「最近疲れてイライラしてるの!」
と言い返しながら、何となく毎日イライラして過ごしている自分に気づきハッとしました。
私は正社員として仕事もしていたので、確かに疲れていて、仕事のストレスもあり疲れがたまっているのだと思いました。その時は他のことまでは思いませんでした。
後から、これが更年期症状の一つなのだと知りました。

そんな時に、トイレの回数がだんだんと増えていきました。仕事中でも何度もトイレに行きたくなり、睡眠中でも目がさめてトイレに行くようになりました。
これから電車に乗るという時に急に尿意をもよおして、大慌てでトイレに走りました。あいにく待ち行列になっていて、ヒヤヒヤしながら何とか間に合いました。
それからは尿意をもよおすと、我慢ができなくなり、トイレに大慌てで走りこむ感じでした。仕事中などはトイレから戻ってきても、すぐに尿意をもよおすようになって、仕事に集中できなくなりました。
もうこのままではダメだと思い、病院は嫌いなのですが、産婦人科に行きました。すると膀胱炎になっていると言われました。さらにイライラのことなども告げると
「頻尿や感情の起伏が激しくなるという症状は、更年期かもしれませんね。これまでの生活を見直して、あまり無理をしないように」
と言われました。
「更年期」は、自分には関係ないと思っていたので、自分がそんな年齢になっていることをあらためて思い、「更年期」という自覚をしました。
しかし相変わらず仕事は忙しく、「無理をしないように」と言われたものの、それまでの生活を変えることはできません。すると耳鳴りや、手のしびれ、関節の痛みを感じるようになりました。別に我慢すれば何とかなるので放っていました。

すると「キーン」という耳鳴りが強くなり、少し休んでもなかなかとれない状態になりました。「クラッ」とめまいも頻繁に起こるようになりました。
朝目を覚まし、起き上がろうとすると、周りが回転して、頭を起こすことができません。時間をかけてゆっくりと体を起こせば回転性のめまいは防げましたが、歩くと周りがグラグラと揺れていて、まっすぐ歩くことができないのです。
仕事を休んで総合病院に行きました。自分の体調で仕事を休んだのは、はじめてのことでした。
病院での診断は「メニエール病」ということでした。1週間入院しました。

健康には自信があった私が、入院してしまって、会社の人たちに迷惑をかけてしまったことが大変ショックでした。家事もできなくなって、娘が代わりにやってくれ
「今まで頑張り過ぎたので、ゆっくり休んで」
と言ってくれましたが、何もできない自分が情けなくて、申し訳なさでいっぱいでした。

お見舞いに来てくれた55歳の女上司が
「体が弱ってきて、更年期の症状が出るのは、当たり前のことよ。みんなその年になれば、何らかの症状を抱えて、つきあっているの」
と言われました。
その時まで「どうして私が…」と思っていましたが、「当たり前のこと。私だけじゃない」と思うと、ずいぶん気が楽になりました。

「仕事も家事も私が頑張らなければ」と、ずっと毎日ぎりぎりまで頑張り続ていました。私が頑張らなければ回転しないと思っていたのです。しかし仕事も家事も私がやらなくても、大きな問題はなかったです。

毎日自分で自分に精神的プレッシャーをかけ過ぎていたことを反省しました。
「更年期」として体にいろいろと症状が出たのは、自分の体を大切にするためなのだと気が付きました。
自分の体と相談しながら、生活していくことが大切だと思いました。それからは、「頑張り過ぎない」と自分にブレーキをかけることを心がけました。
何か気になることがあっても、「後で」とまず自分の体を休ませ無理をしないように努力しました。ゆったりとした生活がおくれるようになりました。

気持ちを切り替えるようにしてから、イライラやめまいや耳鳴りも関節の痛みも楽になりました。その後「ホットフラッシュ」の症状もでてきましたが、「今度は更年期の定番ね」と症状が出ても慌てずに構えていたら、その症状も次第に軽くなっていきました。

更年期の症状は気持ちの持ち方で楽になるように感じています。
更年期を「ゆったり」作戦で乗り越えられたように思っています。

これからも年を重ねることで、もっと体の自由がきかなくなると思います。そんな自分の体を情けなく思わず、「当たり前のこと」として受け入れて、上手につきあっていきたいと思います。

定年まで仕事は続けるつもりですが、仕事はほどほどに楽しみも沢山みつめていきたいと思っています。

「きちんと仕事と家事の両立をする」と肩に力を入れて頑張り続けていた私にとって、「更年期の症状」がやってきた事は、良い気持ちの切り替えの時となりました。

更年期の症状の真っただ中の時は、目の前のことが大変過ぎて気持ちの切り替えは難しいと思います。少し自分を距離をおいて見つめてみたら、見えなかったものが見えてくるかもしれません。
頑張り過ぎている方、自分を大切にしてあげてください。