たんぽぽ

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私の更年期は、一般の方とはちょっと違います。

月経過多のため貧血の症状がずっと続いていたので、43歳の時に婦人科の先生のススメで「低用量ピル」を飲むようになりました。月経過多の原因は子宮筋腫があったためです。不妊に悩んでいた頃は子宮筋腫の存在をはっきり言われていましたが、その後2回出産したことで、筋腫はつぶれて子宮の壁があつくなり、手術をするなら子宮の全摘ということでした。仕事に忙しい夫と小学生の子どもがいて、近くに親戚もいない状況では手術を選択することもできず、経過観察をしっかりしながら低用量ピルで生理の出血をできるだけ抑えていくことになりました。
幸い試しに飲んでみたトリキュラーが体に合ったので、次第に生理の出血がおさえられ、貧血状態も回避できるようになりました。ただしトリキュラーを飲み始めた直後は、それまでにも増して驚くほど出血量が増えて、続けようか続けまいか悩んだ時もありました。

しかしその異常を通り越したら、生理の異常な出血は無くなったので、普通の生活ができるようになりました。それまでは、生理の多い時には「いつ大量の出血になるか」とおびえながらのような生活でしたので、外に出て仕事をすることはできず、また大量の出血のたびに貧血になっていました。鉄剤を飲んだり、ビタミンEなどを飲んで体調を整えると、次に大量の出血がやってくるというイタチゴッコのような感じでしたので、私の中では少し貧血状態の方が大量出血に結びつかないので良いと思い、貧血状態をいつも耐えながら、家の中でできる仕事をやっていました。内科医がそんな状態を続けていたら、体に良くないということで、婦人科に紹介状を書いてくださいました。

低用量ピルを飲むようになってからは、大量出血の心配も無くなったので、外に仕事に行くことができるようになりました。

50歳も超えて、いつかは「低用量ピル」から「ホルモン補充療法HRT」に切り替えなければならないと思うようになりましたが、その切り替えでまた出血多量に悩むと思い、仕事を続けていたので、なかなか切り替えられませんてした。

52歳の春に、血圧が軽く200を超える高血圧の状態が続き、体調も不良になって、仕事を辞めざるおえなくなりました。
そのタイミングで、ホルモン値を調べたら閉経している値だったので「ホルモン補充療法」に切り替えました。その切り替え時も大量の出血で悩みましたが、次第におさまっていきました。
ホルモン補充療法では、子宮がんの予防のために黄体ホルモンを飲んで無理に出血をおこします。通常その出血は軽いと言われますが、私の場合は生理に近い出血がありました。低用量ピルを飲んでいた時も、大量に出血しないものの、普通レベルの出血はありました。

私の通っている婦人科では、診察前に必ず体重測定をします。
低用量ピルを飲み始める前と、飲み始めた1か月後では、5キロ体重が重くなっていました。
その後も婦人科に行くたびに、体重が増し続けていました。

低用量ピルでも太るという話がありますが、その服用時はそんなことは無かったので、「ホルモン補充療法」で太るとは、思ってもいませんでした。

あまりの勢いで太ったので、婦人科の先生に「お薬で太るのですか?」と聞くと「食べなきゃあ、いいのよ」と言われました。

忙しすぎた仕事をやめて、体調不良で家の中でゴロゴロしては、食べたいだけ食べていたので、お薬のせいだけではなく、私の生活習慣に問題があったと思います。
その頃、転んで足が腫れ上がるほどくじいてしまって、余計に動けなくなっていたことも原因です。

さらに、息子がコンビニでアルバイトするようになって、午前0時まで仕事をしてから、お店で廃棄になった菓子パンやお惣菜などもらってきては
「おかあさん、今日はこれだけあるよ」と横になっている私の前に、並べてくれていました。
カロリーの高い菓子パンを「捨てるのはもったいない」とろくに運動もしないのに、食べてばかりいましたから、太った原因は私の食生活と生活習慣に大きく問題があったせいだとも思います。

「ホルモン補充療法」は60歳くらいまで続けた方が、若さを保つことができるし、骨粗しょう症や動脈硬化や様々な老化現象の防止にも良いと言われていたので、続けるつもりでしたが、私は長年「生理の出血」に悩まされていたので、無理やり出血を起こすことに違和感を感じるようになりました。
「もう閉経しているのなら、自然が一番」と決心して、「ホルモン補充療法」をやめました。
当然のごとく、出血もなく、次第におりものもなくなっていきました。
そして、そのタイミングでダイエットをしていたこともありますが、5キロほど簡単にやせました。

「ホルモン補充療法」をやっていた時は、どんなに努力してもなかなか痩せず、ダイエットを途中であきらめていました。

それが「ホルモン補充療法」をやめるタイミングでダイエットをすると、1か月に5キロ近く落とせたので、私の体質には「ホルモン補充療法」で太る要素があったのかもしれません。
私は、「ディビゲル」という塗り薬のエストロゲン剤と、プロペラという飲み薬の黄体ホルモンを使用していました。2か月に1度病院に通い、1年に1度血液検査と子宮がんと乳がんの検査をしていました。

「低用量ピル」と「ホルモン補充療法」のおかげで、更年期の症状は無かったのか?というと、そんなことはありません。

私の気質的な問題があると思うのですが、欝に近い抑うつ状態がよくあり、心療内科にかかって薬を飲んでいました。
子どもの不登校、体調不良、夫の度重なる転職、さらに他にも様々な心を痛めることがありましたので、神経質な私は精神状態だけでなく、体調不良もずっと続いていました。病院にかかると、何度も総合病院への紹介状を書かれ、「MRI」などの精密検査を受けました。「病気の宝庫」という感じでした。
元々婦人科にかかって「低用量ピル」や「ホルモン補充療法」をしていなかったら、更年期の症状かもしれないから婦人科へという流れになるのでしょうが、先に婦人科にかかって女性ホルモンを補充しているのですから、そういう診断にならず、精密検査という流れになってしまうのです。
原因不明の「線維筋痛症」のような異常な鋭い痛みも感じるようになり、様々な痛み止めを服用しましたが、最後にはペインクリニックで処方された癌の方が服用する痛み止めを6時間ごとに飲んだりしていました。
精神科で「抗うつ剤」を処方してもらったら、少し楽になって、「心因性の疼痛」ということになりました。その心因になることから少し遠ざかると異常な痛みからは少し楽になりましたが、忘れた頃にまたやってくることがあります。

「ホルモン補充療法」を昨年の7月にやめて1年になります。
その時から「薬に頼らないようにしよう」と決めたので、精神科の抗うつ剤もその後少しずつ減らし、現在は服用していません。

気質的に神経質で心が病みやすい自分をしっかり把握して、何事もゆったりと「なるようになる」という気持ちで、受け止めていこうとしています。
私は、婦人科にずっとかかりながら、更年期を過ごしていましたので、はたして「更年期」の症状だったのか、違ったのか、ナゾです。

昨年からは薬の力に頼らない、自然な状態の中で、自分に合うものを見つけながら生活しています。
心のありようがとても大切だなと思いながら、私の人生の終盤を思い残すことのないよう、一歩一歩自分らしく刻んでいきたと思っています。